なかなか辿りつけない

養子縁組、裁判所での最終決定が出ないまま、1月が終わってしまった。魔の10日が終わってから正式手続きに入り、決定はそれからおよそ6ヶ月である1月半ば、と伝えられていたのに。
1月の終わりにエイジェンシーに問い合わせると、エイジェンシーと裁判所でのやり取りが長引いているだけで、心配しない様にとのこと。なんでそんなに長く時間がかかるのか?最後の書類にサインを入れたのは10月半ばで、無犯罪証明書も同時期に提出していたのに。エイジェンシーが養子縁組正式申請のパッケージを提出するだけではないんだろうか?

私は、魔の10日が過ぎて正式に親となったら、もう最終決定までは何も心配しなくても良いのだと思っていた。しかし、人の話では最終判決が降りるまでは、産みの親、又は第3者が異議を申し立てる可能性は0では無いらしい。産みの母のことは、最後の面会の後の彼女の言葉で心配はしていなかったが、これまでノータッチだった父親が、急に気が変わって娘を育てたいと言いだすことを想像したりして、最近ふとに不安感に襲われることもあった。
例えそのようなことがあったとしても、家庭内暴力の事実があるため、多分私たちが娘を失う事はないだろうけれど、心配性な私は嫌なことを考え過ぎてしまう。


そんなもやもやと心配していたところ、先週の終わりついにエイジェンシーから厚ぼったい封書が届いた。やった!最終決定が出たのだ!と喜んで封筒を開けると、中身はエイジェンシーがまとめて裁判所に提出した養子縁組申請のパッケージの正式コピーだった。
裁判所への提出日は1月31日となっている。これは、私たちがエイジェンシーへ問い合わせた翌日の日付で、もしかして、ずっと忘れていて、私たちに言われてハッと思い出して提出したのかもしれない。しっかりしてくれ〜!!


そして、パッケージのカバーレターを読んで少々気落ちした。
まず、このパッケージは法律により州のチャイルド・サービスと、産みの両親にも送られるが、異議申し立て書が添付してあった。この書類が手元に届いてから、10日以内に産みの両親、または別の第3者が異議申し立てをした場合、その後裁判所の指定日に公聴会が行われるらしい。ただ、幸運にも産みの両親は、弁護士の前で”裁判所へのパッケージを受け取りたくない”という欄に印を入れた共同保護者同意書にサインをしているため、二人ともこのパッケージは受け取らないことになっている。異議を唱えるとしたらチャイルド・サービスの人だが、今回は彼らは関わっていないため、考え難い。なので、異議申し立てが出されることは無いと思うが、いずれにしてもまずは封書が届いてから10日待たなければならない。
そして、10日過ぎた後、最終決定が降りるまで1〜2週間、と書かれてあった。
という事は、どう考えても最終決定は早くて2月末、遅ければ3月だ。我々の手元に正式決定が届くには更に日にちがかかるだろう。1月半ばと言っていたのに、これはかなりがっかりである。

更にパッケージを読み進めて行くと、娘を引き取ってからの報告書の中の1ページが抜けていることも発覚。ページ数は正しいのに、2ページから3ページへの文章が続いておらず、後に続く文章から、推薦人の一人目について書かれた部分が抜けているのが分かった。ページ数は正しいので、多分コンピュータで作業中にその部分だけ謝って消してしまい、それに気がつかないままプリントアウトしたのだろう。
この文章が抜けたままのパッケージは、裁判所はもちろんのこと、チャイルド・サービスの方にも既に送られているはず。やっと!と思ったのに、なんでまたこんなミス。これのせいで更に遅れが出る様な気がしてならない。


1月でようやく全てが終わると思っていたのに。すぐそこにあって掴めそうなのに掴めないもどかしさ、またはもう近くまで見えている岸の向こう側にどうしても辿り着けない、もう本当に後一歩なのに、なかなか届かない、そんな気分。
家族としての生活は順調で、日頃は忘れているくらいの事だけれど、書類上の娘の姓が変わり“共同”ではなく、夫婦で親として“単独”で親権を持つ保護者になる日がなかなか来てくれないのがじれったい。


二人目のことを考える時間だけは、長くなった。

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