産みの母との面会 5

昨年末、産みの母との面会があった。
11月に一度、産みの母の仕事が終わった後レストランでディナーを兼ねての面会を設定したが、娘の2度目の予防接種の日と重なったせいもあってか、レストランに着いた途端に娘が泣き始め、段々酷くなってその場に居る事ができなくなり、そのまま面会はお開きとなってしまった。
なので、ゆっくり会うのはとても久しぶりだった。

4ヶ月を過ぎてから、娘は早くも規則正しい生活習慣が身に付いて来たのか、夜はミルクそしてベッドと行きたいらしく、夕方から出かけたりすると機嫌が悪くなるようになった。11月の面会の時にはまだそのことに気がついていなかったが、どうもパターンが見えて来たので、今回の面会は週末の昼間に設定した。そして、クリスマス休暇中に娘の部屋がやっと整ったので、始めて私たちの家に招待することにした。


日曜日の朝、夫が迎えに行き、午前10時に産みの母到着。
出産後そろそろ6ヶ月になるせいか、毎日の長時間肉体労働のせいか、随分と体重が落ちてほっそりとしていたが、とても元気そうだった。
到着後、丁度昼寝から目を覚ました娘を抱かせてあげると、産みの母に抱かれた娘は、始めとても不安そうに私を見てから少し泣いたけれど、すぐに泣き止んだ。最近、私たち以外の人に抱かれると、とても不安そうにして泣いてしまうので、やはり比較的機嫌の良い午前中、しかも見慣れた環境である自宅を選んだのは正解だった。

産みの母が娘を抱いている間、旅行の話やこれまでと最近の娘の様子など話し、雑談をし、その後娘が出来る様になった寝返りを披露したりして、最後にずっと前から見たがっていた娘の部屋を見せてあげて、およそ1時間半程で面会は終了した。
自宅に招待してくれてありがとう、と産みの母は言って家を後にした。


夫が送って行く帰りの車の中で、産みの母は自宅に招待してくれた事に改めてお礼を言い、娘の部屋を見せてくれてとても感謝していると言ったらしい。ずっとずっと、娘の部屋はどんなのか、どんな家で育てられているのか、気になっていたけれど、見る事が出来てとても安心した、と。そして、時間が経つに連れ、自分が娘を育てるなんて、とても無理だったと気がついた、と打ち明けたそうだ。更に、養子縁組エージェンシーから受け取った養父母候補のファイルは、全て何度もくまなく見たけれど、どう考えても私たち夫婦がベストで、選んで本当に良かった、と言ってくれたのだそうだ。
それを聞いて、私もとても嬉しかった。


私よりも当たりや口調がソフトな夫は、職業柄若い子慣れしていて安心感があるのか、彼女は夫の方により心を開いているようだ。私の居るところで話してくれなかったのは少し残念に感じたが、2対1より1対1の方が話し易いと思うし、私たちのどちらか一人が彼女にとって安心して心を開けるのであれば、それで良い。



次の面会予定は、まだ未定。


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