初めての海外渡航

11月、養子縁組最終決定待ちの中、初めて娘を連れて海外へ出かけた。
前もって航空会社に2度電話をして確認し、求められた書類を全て用意して、緊張しながらチェックイン・カウンターへ。
しかし、出生証明書も承認してもらったその他の書類も、提示を求められる事無くスムーズだった。往復で2つの異なる航空会社を利用、3度チェック・インしたが、結局一度も書類を見せることは無かった。子供連れの場合は出生証明書の両親の名前と連れている大人の名前が同じかを確認するとのことだったのに、実際はパスポートの名前が同じであれば、いちいち確認しないようだった。


出発前、養子縁組エイジェンシーでの最後の書類手続きのためのミーティングの際、娘のパスポートが無事夫の姓で取得出来たと伝えると、養父母の姓でパスポートが取れたとの報告はこれで4件目、と言われた。全ての養父母が最終決定待ち中にパスポートを取るわけでは無いが、産みの姓でしか取れなかったとか、受け付けて貰えなかったなんていうケースもあったらしい。
同じパスポート・オフィスに申し込んでいるんだろうけれど、対応する人によって随分と違いがあるものだ。私たちはとても運が良かったようだ。


心配していた気圧の変化もあまり気にする様子も無く、娘は飛行機の中ではほぼご機嫌で、長距離フライトで用意してもらったバシネットの中で行きも帰りもすやすやと良く眠ってくれた。
気圧のせいなのか、上空で排便したくなるらしく、行きも帰りもしっかりと2回ずつ大量に出し、しかも服を背中までしっかりと汚し、狭い飛行機のトイレ内でのオムツ替えと汚れた服を着替えさせるのが、今回の旅行で大変だったこととして記憶に残る。

その他に、母乳でないため大変だったのはミルク。
赤ちゃん連れなら、液体で売っているミルクはいくらでも機内持ち込み可能(自宅で混ぜて持って来た哺乳瓶のミルクは持ち込めないらしく、目の前の赤ちゃん連れの哺乳瓶のミルクは捨てられていた)だが、長いフライトの間、一度開けたミルクを冷やしておくのが難しい。自前の保冷バックも、ジェルが融けて後半は役に立たなくなるので、飛行機内で氷を貰ったが、いくらでも気前良くくれるわけでもなく、2度目にはちょっと渋い顔。また、液体のミルクは便利だが重いので、長期の場合全部持って行くのは難しく、滞在中は粉ミルクを作っていたけれど、自宅とは異なる環境とスケジュールの中で、毎日お湯を沸かしたり消毒したりが、楽ではなかった。

4ヶ月で長距離フライトの旅を心配していたけれど、多くの経験者が歩き回る様になってからの方が大変、4ヶ月くらいは一番連れて行き易いと言ってくれた通り、比較的楽だったが、ミルクに関してだけは、持ち歩くミルクが足りなくない様にと毎日気を使い、特に行きと帰りは、何か遅れが出てミルクが足りなくなることをかなり心配、母乳でない難しさを実感した旅だった。


仕事がメインの旅行だったため、あまり観光も買い物もする時間がなかったし、娘の記憶には残らないだろうけれど、連れて行って良かった。普段と異なる環境や人々に出会った事、皆に親切にしてもらったことが、例え意識として覚えていなくても、脳に良い体験として記録されていれば良いなと思う。


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