ショックなニュース

ソーシャル・ワーカーから電話が来るときは、いつも緊張する。産みの母が心変わりした、と言われるのではないかとハラハラしてしまう。
今日の電話は予想していなかったことだったので、余計にショックだった。


夕べ産みの母が、赤ちゃんの父親であるボーイフレンドに暴力を振るわれ、病院へ運ばれたそうだ。
彼女は震盪によるショックと子宮の収縮があったけれど、その後胎動もあり、母子ともに大丈夫とのことだった。
警察に通報することなく、その後カップルは一緒に自宅に戻ったという。


今回のマッチングで初めて赤ちゃんの父親に会ったときの、教養は無いが根は正直で良い人なのだろうという印象は一気に崩れてしまった。外面は良く普段は優しいが、一旦火がつくと歯止めの利かない家庭内暴力男なのかもしれない。
今までも彼が定期的に彼女に暴力を振るって来たのかどうかは分からないけれど、もし今回が初めてで、これが引き金になって今後も暴力が続いたとしたら....
もし、お腹を蹴っていたりしたら....
お母さんと赤ちゃんの命に関わるような事態になってしまったら....
なんとか彼女を助けてあげたいけれど、まだ親になる可能性があるというだけで、私たちはまだそこまで首を突っ込むことは出来ないし、すぐに別れなさいとも言えない。なんとかお母さんを元気づけ、いつでも助けが必要だったら力になるから、と伝えることしか出来ないが、それが少しでも彼女の心の支えになってくれればと思う。

このことで、産みの母は私たちに対して恥ずかしさや申し訳ないと思う気持ちがある様だ。暴力を振るわれても謝られると許してしまう、別れる事が出来ない、そして自分に悪いところがあったから、と思うのは、典型的な共依存関係だからなのだろう。
どんなに悪いところがあったとしても、妊娠中の彼女に暴力を振るう様な男性は、最低だ。


これまでずっと、産みの親の心変わりで養子縁組がダメになるのではないか、と思い続けて来たけれど、それよりももっと深刻な事により縁組がダメになる可能性の方が、高い気がして来た。
予定日まで後ひと月半。母子ともに安全で健康で居て欲しい。産みの母には出産後もまっすぐに自分の夢を目指して頑張って欲しいと思うし、何よりもお腹の中の赤ちゃんにとんでもない危害が及ばない事を祈っている。


にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ にほんブログ村 家族ブログ 養子縁組へ  人気ブログランキングへ