3度目の面談

エイジェンシーで、ソーシャルワーカー、産みの母と私たちの3人による面談があった。

予定日までひと月半近くとなったので、産気づいてから私たちが赤ちゃんを家に連れて帰るまでの段取りをしっかりと決めておく必要がある。
誰が産みの母を病院に連れて行くのか、プライベートルームの予約(これは、新しい規則で予約出来ない事が後に発覚)、産まれた後、産みの母が赤ちゃんと過ごす時間、彼女が病院を出るタイミング、等々。
私たちには分娩室へは来て欲しくないとのことで、産まれた後に連絡が来る事になった。そして病院へ駆けつけた後に私たちがすることなど、この日の話し合いは脳内予行練習的な内容で、とても重要なものだった。

更に、出生証明書のことを含め、子供が産まれた直後から始まる養子縁組のための法的手続きから、縁組が最終的に済むまでの行程などの説明もあった。


あまりにも短時間に多くの情報を詰め込み過ぎて、産みの毋も私たちも圧倒されてしまう感じだった。
特に法的手続きに関しては、産後の疲れも取れないうちに先に始めなければならない産みの母の方が大変そうだ。


赤ちゃんが産まれたら、すぐにソーシャルワーカーと共に病院に弁護士が来ることになっている。
弁護士が産みの母の養子縁組の決意を確認した上、毋は公的な書類にサインをするのだが、この時私たちもソーシャルワーカーも部屋には入る事が出来ない。私たちの存在が産みの母の決意に影響を与える事を避けるためだが、どんなに決意が固くても、この瞬間に心変わりしてしまう可能性もあるため、外で待つ私たちは緊張して居ても立っても居られないことだろう。

それでもこの3度目の面談で、再び産みの母の決意が固い事を確認、そして、心変わりをしてあなた達を傷つけるようなことはしたくない、なるべくすぐに赤ちゃんを抱いてミルクをあげて欲しいと言ってくれたことに感動を覚えた。

最後まで100%成功するとは言えないけれど、90%の確率で、私たちが親になる日は近い。そして、その日が待ち遠しくてたまらない。


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