初めての定期健診

産みの母の妊娠定期健診に付き添った。
5月9日に初めて会ってから2週間、1週間後の先週会った時には分からなかったが、一昨日は彼女のお腹が9日と比べると更に大きくなっているのに気がついた。


あまり待たされる事無くドクターが現れた。
彼女の担当医は、なんと偶然にも義理姉の親しい友人で、夫も良く知っている人だった。そんなに小さな街でも無いのに、こんな偶然があるなんて。医者の間でもかなり信頼されていて、とても良いという評判のドクター。
産みの毋に了解を得た上で、私たちに妊娠状態を包み隠さず話してくれた。私たちに会う以前の妊娠経過、定期健診の経過、血液検査の結果、そして遺伝子検査の結果共全て良好である事を確認。アルコール、ドラッグも問題無し。唯一気になっている喫煙に関して、産みの毋が私たちに話してくれた本数がドクターのアドバイスである1日2本を上回っていることだけが残念な事実である。
追求されて、少々戸惑う様子を見せる産みの母。嫌なことがあった日にはもうちょっと吸っている、と白状するのがやっとな感じだったが、多分ドクターは彼女が2本以上吸っていることを分かっているのだろう。


健診はお腹の触診、お腹のサイズ、そして赤ちゃんの心拍数のチェック。
お腹の触診では、既に下向きになっている赤ちゃんの頭を触らせてくれた。感動的にも、これが『頭』としっかりと分かる触感。
お腹のサイズは現在31週目にしては若干大きいらしい。喫煙者の赤ちゃんは小さめと聞いていたが、この子は逆に大きく育っているようだ。
母親の体に現れる変化も普通で、ちゃんと栄養のある食生活をしているとはあまり思えないし、これまで若年のヘビー・スモーカーでアルコール、ドラッグをかなりやって来た割りには、実に丈夫で健康そうな毋であるのが、見ていて良くわかる。やはり、若いからだろう。

最後に、赤ちゃんの心拍数を測る。この時に、私たちも心臓の音を聞く事が出来たのだが、これがまた実に感動的。初めて聞く赤ちゃんの鼓動。しっかりとした早いリズムで、動き回る度に雑音と共に鼓動が更に早くなる。
私たちも感動したけれど、こういうのを聞くと、産みの毋にとって、自分の赤ちゃんを手放すのは本当に辛いだろうなと思う。それでも私たちを診察室に招いてくれた事で、彼女の決心がとても堅いことが更に分かったし、その後3人でお茶を飲みに行った時も、自分の将来についての計画を語る姿に、この縁組はきっと上手く行くだろうという思いが、新たに募る一日だった。


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