難しい選択

夕べは良く眠れなかった。

夫が出張から帰宅して、エイジェンシーに電話。その後エイジェンシーまで足を運んで、産みの母のファイルを見せてもらおうと思っていたのだが、次のステップは、一気に産みの母との面談で、それまでは詳しい情報は教えないという決まりらしい。電話で受けた情報だけで、次のステップに進むかどうか決めなければならないというのは、ちょっと厳しい。


赤ちゃんは今の時点では健康だというけれど、妊娠初期2ヶ月間の毎日に渡る飲酒とマリファナ吸引ということが、どうしてもひっかかる。これは賭けのようなもので、妊娠中に飲酒、喫煙、ドラッグをやっていても、全く問題がない健康な子供に育つかもしれないし、少しの飲酒でもその影響が出てしまう子もいる。
重傷の胎児性アルコール症候群では、産まれてすぐに見分けがつくそうだが、マイルドなケースでは、今の時点ではなんとも分からないそうだ。ただ、現時点で赤ちゃんは健康ということは確からしい。


こんなに迷うなら、最初から飲酒の許容範囲をゼロとしておけば良かった。
ワークショップの時に、ゼロというのは完全にゼロで、祝いのワイン一杯も含まれないと言われたため、そういう時にだけ飲酒するケースであれば良しということで、飲酒許容を最小限(ゼロの次は最小限としか選べないため)としたのだったが、今回の状況は最小限というよりは中程度と言える気がして、だから迷ってしまうのだ。


最終的に決めるのは我々であると分かっているものの、どうしても親しい人にアドバイスを求めてしまう。特に医者である義理の姉には、昨日から随分と真剣なアドバイスを受けている。友人は、ポジティブに受け止める人とネガティブに受け止める人と半々。母には酷く反対されてしまった。『わざわざ自ら苦労を背負うことはない。そんなにしてまで子供を持ちたいと思う気持ちがわからない』と。母はアルコールやマリファナによって後に発覚する問題を心配しているのだ。もちろん私もその事を最も恐れているのだけれど、母の強い反対は、ある程度予想していたものの何とも悲しく感じた。
自分で子供を産む事が出来るなら、今このような選択に立たされることは無いのだ。


面談へ進んだ後でも断る事は出来るし、その後も心変わりや、面談の結果どちらかがやはり気に入らなければそれまで。
彼女はクリスチャンで、無宗教である我々に不安を感じているという。養子縁組しても子供を教会に連れて行ったりするかどうか、彼女の方でも知りたいのだと思うし、面談をしたからといって、これで縁組が決まるというわけではないのだから、やはり面談した方が良いのだろう。


明日の朝、次のステップへ進かどうかの返事をしなければならないことになっている。
最初の連絡で、喜びよりも迷いが多くこんなに悩む事になるとは、想像していなかった。


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