産みの父親

養子縁組の過程で産みの母の話は多く出ても、あまり話題に出ない産みの父親。
子供が出来たということは、必ずもう一つの性である父の存在があるということを、つい忘れがち。
子供を養子に出そうという場合、父親が関わりたくない、または父親が誰だか分からないという場合も割と多いらしい。産みの母との関係だけでも大変そうなのに、父親との関わりを持つのは面倒だから分からないならそれでよい、と思う人も居るかもしれないけれど、両親共が養子縁組に同意しているならば、父親が分かっていた方が良い。
産みの母と同様に、出来れば産みの父側の健康状態や社会的なバックグラウンドを知っておいた方が安心だし、後に子供に産みの父がどんな人なのか、と尋ねられてもちゃんと答える事が出来るというのもメリット。また、養子縁組の最終段階で産みの両親のサインが必要になるので、もしも産みの父親が不明な場合や、探し出す事によって産みの母親に危険が及ぶと判断された場合は、裁判所に『父親の同意を得る事は不可能であり、同意無しで養子縁組をする』という一方申請をする必要がある。そしてもちろんその場合にかかる費用は養父母となる我々が負担しなくてはならない。

産みの父親の子供に対する権利は現在産みの母親と同等なので、母親が養子に出したくても父親が反対すれば、子供は養子縁組出来ないということになるが、最も望ましいのは、産みの父親が最初から最後まで養子縁組に賛成で、健康診断やその他の調査書を提出し、同意書と最終手続きでサインをしてくれる、というシナリオ。

エイジェンシーでは、出来る限り養子縁組課程の最初から産みの父の同意を得て協力してもらうようにするらしいが、こればかりは本当に運という気がする。


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