オープン・アダプション

私たちがこれから行おうとしている、オープン・アダプションについておさらい。
オープン・アダプションは、日本でいう特別養子縁組にあたる。
因に、普通養子縁組にあたるのは、プライベート・ダイレクト・アダプション。
私の住んでいる州で決められているのは、産みの親のフルネームと育ての親のフルネームを公開し、お互いに公的書類にサインをすること。それから、養子となった子供が18歳と6ヶ月になったら、養子縁組の公式記録を見る事ができる、というもの。
その他にエイジェンシーが推奨するのは、産みの親と育ての親とのコンタクト。これは産みの親が育ての親を選んだ後、電話でのコンタクトから、実際に訪問することまで、様々。
平均的なコンタクトは、子供を手渡すまでの1回から数回の訪問で、手渡した後は訪問、手紙や写真のやりとりなど。
オープン・アダプションについて全く知識がなく、これから養子縁組をしようという大抵の養父母候補は、この産みの親との継続的なコンタクトについて大いなる不安を抱く。
執拗につきまとわれるんじゃないか?、育児に口出しされるんじゃないか?、目を離したスキにさらってしまうんじゃないか?、更に、子供が成長したら、産みの親の元へ返ってしまうんじゃないか?、など、この間のワークショップで皆堂々と質問していた。


エイジェンシーを通したオープン・アダプションでは、産みの親のカウンセリングを時間をかけて行うため、まずほとんど上記のような問題が起こる事は無いようだ。
大抵の産みの親は、カウンセリングで育ての親側の気持ちも学んでいるので、最初の数ヶ月は頻繁に連絡をしてきても、徐々に遠慮し、1年、2年と時が経って自分たちも新たな人生に向かって生き始めると、通常連絡頻度は減っていったり、または途絶えていく。

子供を養子に出すということの意味、心の準備や養父母側の気持ちなどを学んでいく、産みの親の為の高額なカウンセリング費用は、養父母候補の我々が払うのだが、カウンセリング無しだと上手く行くものも行かなくなる可能性が高い。例えば、赤ちゃんを手渡す当日になってのドタキャン、手渡した後に10日間の心変わり猶予を与えられているが、これもカウンセリングを行わない場合気が変わって、10日以内に「やはり子供を返して欲しい」と言って来る確率が高くなる。
しかしカウンセリングをしても、子供を返して欲しいと言って来る親はたまにいるそうだ。
自分の子として家に連れ帰り、10日目にして「返して欲しい」と言われたら、どんなに悲しく辛いことだろう。

そしてその最悪の展開が、自分たちの身に起こるのではないか?と、どうしても思ってしまう...


先に進めずにじれったい日々だけれど、インターベンション・チェック・リクエスト用紙は、夫が夕方帰宅したため、明日ポストに落とせそうです。
応援をありがとうございます。



注:10月28日、この記事の『オープン・アダプション』について、大いなる勘違いによる基本的な誤りがあることに気がつきました。
ここでそれを修正することも出来ますが、記事は敢えてこのままにし、恥ずかしながらこの当時はこの程度の勘違い知識しかなかった、という記録として残しておく事にしました。今後どうしても直したくなったら修正しますが、とりあえず今はこのままにしておきます。勘違いを修正した『オープン・アダプション』についての記事は、同10月28日の日記をご覧下さい


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