家族の賛成

甲状腺肥大のわずかな進行が気になって、数日精神的に落ち気味だったのだけれど、最近気温も上がって春めいてきた上に、日差しも大分高く明るくなって来たため、ハイキングに出かけたり鉢植えの花を買ってきたりして、また気分も徐々に復活。
晴れた日の青空も濃く、澄んだ空気と合わさってとても鮮やかだ。

そういえばこの土地の冬は、購入しない限り花を見ないな、と改めて思う。
ほぼ8ヶ月近く茶色と白の世界しか見ないからか、スーパーで小さい鉢入りの花が売られているのを見た時、その美しい色とりどりの春の花を買わずにはいられなかった。
花屋さんに春の花が並ぶようになったのがこんなに特別嬉しく感じるなんて、これまであまり無かったこと。


養子縁組について、夫の家族は始めから大賛成だった。
初めて私の両親に養子縁組の話をした時、すんなりと受け入れてくれたのだけれど、実は兄弟が養子を家族として受け入れてくれるのか分からないでいた。
訳あって疎遠の兄弟だけれど、私の家族であることには変わらないので、兄弟たちの賛否も聞いておかなければならなかった。
私は直接話をすることが出来ないから、母に尋ねてもらった。

大分日数が経ってからの返答は、兄弟とも養子縁組には賛成してくれたという嬉しい知らせ。

外国に住んで滅多に会うことも無いであろう私たちの子供だけれど、やはり帰国したときには顔を合わせることになるし、結婚が私たち二人の関係だけではないように、子供だって双方の家族から暖かく受け入れてもらえないなら、先へ進むのは難しいかなと思っていたから、兄弟たちの賛成は難関を一つクリアしたような気分だった。

何よりも最も難しいと思っていた弟が賛成してくれたのが嬉しかった。
人とは、例えそれが家族であっても、その人のことを分かっているつもりが意外と分かっていないものだな、と思った。


テーブルの上に置かれたオレンジ色の鉢植えの花が、私の家族からの受け入れの気持ちのように優しく開こうとしている。



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