頭の中

面談の日が近づいて来た。

私も夫も緊張して落ち着かない。夜は変な夢を見、妙に朝早くに目が覚める。
産みの母はどんな人なんだろう。そして赤ちゃんはどんな子なのか? 今あれこれと想像しても仕方がないのに、どうしてもあらゆる可能性を考えてしまう。悪い事、良い事。
産みの母は、私たちの娘であっても全くおかしくない年齢で、そんな娘のような年頃の子に会う事をとても怖いと感じている。私自身ぬるま湯に浸かった様な人生を送って来たという訳ではないけれど、小さな頃から恵まれない環境で生きて来て、助けてくれる親が居ないのに1人で息子を育て、今も施設で暮らしている産みの母は、その短い人生の中で私なんかの苦労は苦労とは言えない日々を送ってきたはず。自分とはかけ離れた生活環境を見る事、その実態に初めて接することが、産みの母と赤ちゃんとの初めての面談、という事にプラスされて余計に緊張するのだ。


火曜日までに、産みの母に質問したいことのリストを作っておくつもりだけれど、警察の取り調べではないのだから、質問の量や尋ね方にも気をつけなくてはならない。
彼女を尊重しながら、こちらの不安材料を少なくしていければと思う。向こうもきっと同じように緊張しているかもしれない。質問は、彼女の方から先にしてもらう方が、リラックスしてもらえるのかなと思っている。


今日もショッピングモールへ出かけた。
ベビーカーに乗った小さな子を見る度に、あの子はだいたい1歳半くらいかな?と考えてしまうようになった。これまで気にもしないで来たことが、今はやたら気になって仕方がない。
夫との会話も、今回のマッチングが成功して我が家に赤ちゃんがやって来たと仮定したものばかり。まだ会うまでは決めるつもりはないのに、我々の頭の中は既に親になった後のことでいっぱいになっている。


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