最終決定と産みの母と娘

時が経つのはなんて早いんだろう。
ブログをアップしないでいるうちにも、あれよあれよと日が過ぎていってしまった。
娘はあっという間に8ヶ月になり、来週にはもう9ヶ月になる。
しかも、養子縁組の最終決定が出ないまま、4月になってしまった。2月頭に受け取った手紙によれば、遅くても3月初めには決まるはずだったのに、何故なのだろう。
書類はどこかに埋もれ、忘れられてしまったかの様である。


最終決定が出されないと、いつまでも娘の出生証明書は産みの親のまま、産みの親とも共同保護者のまま、そして出生証明書の両親の名前が書き換えられないと、ソーシャル・インシュランス・ナンバー(SIN)を取得できない。SINを取得できないと、政府からのベネフィットも受けられない。普通ならば、産まれてすぐに手続きができるのに、養子だとこういう部分に大分差がついてしまう。家族としては我が家に来た時から普通に動き出しているけれど、書類上はすんなりといかない。
そして、最終決定が出ないと二人目の申込は出来ないため、二人目の決意にも影響が出るのだ。


娘はもう私たちの子なのだと分かっているのに、最終決定がでないと、いつこの幸せが壊されてしまうのではないか、何か問題が発生しているのではないか、という恐怖心がいつも心の隅にあって、心から安心出来ない。ある日誰かが突然やって来て、娘を連れ去ってしまうのではないかという気がかりから、早く早く解放されたい。
9ヶ月一緒に暮らして来て、もうこの子無しでは生きる目的も希望も無いとさえ思えるので、いかなる理由でも失うことを想像するだけで具合が悪くなってしまう。私は産んでいないけれど、子供を失う毋の気持ちとはこのようなものなのか。想像だけでも辛いのだから、子供を手放した産みの母はどんなに辛かったことだろう、と改めて思う。彼女の強さに対して敬意の気持ちを忘れてはいけない。そして、感謝の気持ちも。

そんな産みの母、3月も結局彼女からのコンタクトは無いままだった。12月の末以来丸3ヶ月、この間、時折夫とどうしているんだろう、トラブルに巻き込まれているのでなければ良いがと気にしていたと同時に、本当にあの12月の面会が彼女が前を向いて歩き始めるきっかけになったのだろうと嬉しく思ってもいた。
しかし今日、共通の知り合いから、産みの母が私たちのコンタクトナンバーを無くしてしまって連絡を取れないでいたことが分かった。
早速こちらから携帯にメールを送ってみるが、何故か送信されず。携帯電話を変えたのか、それではこちらも連絡の取り様が無し。
4月はなんとか連絡を取って会いたいとずっと思っていたので、なんとかしなくては。


色々な気がかりをよそに、娘は元気いっぱい。
毎日良く遊び、良く眠り、よく食べる。もう、一カ所に座っているだけではもの足りず、お尻と足と腕を使ってコロコロと位置を変えている。ハイハイまであと一歩。動き出したら私もますます忙しくなるんだろうけれど、娘の成長や発達がとても楽しみで、そんなに早く時間が過ぎ去って欲しくないのに、早く歩く姿を見たい、言葉を発して欲しいと思ってしまう。


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